ハナシは日曜日まで遡る。
外国人のお誘いに乗って合流にし現地に急行したら、
「やっぱり竜騎士は必要なくなったから【かえれ】」。
そう言われて軽くヤヴァイ感じに凹んだ午前。
捨てる外国人あれば、拾ってくれる日本人あり。
「タルナと召ですけど、ご一緒しませんか?」と、
午後イチにお声掛けてもらった。
アリガタイ話である。もちろん謹んでお受けする。
三々五々集結する野良PTの面々と挨拶を交わす。
ナ召白暗竜と、ウチの【竜騎士】。
いつもは余りモノのように誘われるのに【竜騎士】*2。
リーダーの粋なはからい。
ご恩に報いるべくチョコボに乗って狩り場に移動する。
【クロウラーの巣】。
ジュノ上層から高原へと出て南進すると山の中腹に
ぽっかりと開いた洞窟がある。【獣使い】の聖地。
中に入り、通称「芋」と一文字で呼ばれることの多い
イモムシが今回のお相手。
芋の強さの割に、得られる経験値が大きいので、
この狩り場はいつも激しい争奪戦が繰り広げられる。
暗と竜*2の計3名が釣り役で発見次第、
芋を確保する手はず。
本職【獣使い】としてココは庭みたいなモノ。
どの辺りに何匹いるかは、体が知ってる。
ウチの発見用マクロがメンツに芋の所在を告げる。
ゼロ「ぺ・WorkerCrawler様ー!握手して〜」
「はや!」「ぺってw」「おk」「k」
ゼロ「つた!」
「【タルタル】【ナイト】フォース展開」
「キター。SWネタ!【いりません。】」
「えーw」「【残念です。】」「w」
【竜騎士】の二人も子竜を呼び寄せる。
子竜の名前はウチのがMikanで、もう一人がRingo。
他のPTの冒険者も食べ物関連の名前を持つ子竜が
一つのPTに同居するのが珍しいらしい。
指でつついたり、バシっと叩いたり、応援されたりする。
ノリの良い人たちだ。それだけで、愉快になる。
そこに【召喚士】がシヴァとガルーダを召喚して、
6名+3ペットが見た目も賑やかに芋を捕食していく。
時々、高レベル冒険者が強い敵を連れたまま敗走されると、
ウチらのような低レベル冒険者まで巻き込んで辺りは
阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。
しかし、それも含めて巣はスリルがあって面白い。
窮地に陥らないように、ライヴァルに競り勝てるように、
今まで以上にウチらは工夫を凝らす。
狩りの場所、PTの位置取り、連携の順番、危険の告知、
リンクした時のライヴァルへの処理のお願い。。。etc.
【竜騎士】として、やっと板についてきたかな、と、
もう一人の竜騎士と芋に向かって【ハイジャンプ】しながら
笑い合う。
二人そろって【竜騎士】35>>37に。
巣に来ると、冒険者としてボチボチ「中堅どころ」という
感じがして嬉し恥ずかし日曜の午後。