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FF11±ゼロ。

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<   2006年 05月 ( 11 )   > この月の画像一覧

初志貫徹。

棒のような細い腕、空を掲げるように高々と上がる。
闇夜に浮かぶ、魔法の鮮やかなエフェクトとキリンのでん部を
目掛けて突き刺さる二対の鋭い地面からの隆起。

キリンに対して両手を振り回すように殴ったり魔法を唱えたり、
愛くるしくコミカルな動きながら、目まぐるしく立ち回る人形。
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忍シ黒白と【竜騎士】のウチ、そして【からくり士】様。

【からくり士】=カラクリ士=力士!ごっつあんです!

時を同じくして実装された他2職種、青魔導士とコルセアの
際立った強さや利便性に加えて、「アタッチメント」と呼ばれる
人形専用装備の価格高騰に隠れてイマイチ目立たない有様に、
ペット職種制覇を掲げた手前、いつか手を出すに決まってる
かの職種を自虐的に「力士」等と呼んで、軽口叩いていたウチ。

初めて目の当たりにする、無駄なく動く人形と、それを見事に
使いこなす彼女の技量に舌を巻く。

外国人というと、とかくRMTに手を染めてる人が多い。

そんな偏見を抱いていたけど、リダの忍様は外国人ながら
ウチのように貧乏人らしい。
【忍術】詠唱毎に消費される高価な触媒を出し渋ってるのか、
頻繁にキリンの一撃をもらって生命力が真っ赤になる。

そんな忍様を助けんと、敵の目を眩ませて時間を稼ぐ魔法
【フラッシュ】と同様の効果を、人形を使って躊躇なく放つ。
僅かの間、攻撃の手?(首)が緩むキリン。
間隙を縫って忍様がナントカ【空蝉の術】を再詠唱する。

本当に、けれん味のない良い動きを連発する。

駿馬が乗り手を選ぶように。
オートマンという名の愛くるしい人形も、操り手たる人形遣い、
【からくり士】の技量を如実に映し出すものらしい。

正直に白状すると、どんなコマンドやマクロを入力してるのか、
サッパリ判らない。
けれど。
人形と力士様の動きは上質のベルベットに触れた時に得られる、
あの滑らかな手触りをモニターを通して【黙想】させるかのような
熟達した冒険者の動き。

「一緒に始めたフレの中で、ここまで残ったのは結局私一人w」
そう笑う彼女の言葉に、苦楽を分かち合える仲間がいないという
一抹の寂しさと、他鯖でも数人もいないであろう第一人者としての
矜持を感じる。

初志貫徹。

落ち着きがない、好奇心旺盛で行動が早いが飽きっぽい。
そう、通知表に毎学期末書かれ続けて親に呆れられたウチが
未だに身に着けられないでいる不動の姿勢を、サクっとまるっと
レベル2つ分も追い抜かれた彼女の背中に見た思い。

【竜騎士】71>>72。
ぶれない彼女の強さに、初志貫徹できるか不安になりつつも
背中越しに浮かぶ英単語で書かれた金色の数文字。

週末の朝限定でお声が掛かるのをボォーっと待ってるだけの
竜騎士のレレルマゲ漂流生活はユルユル続く。
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by zerohour_co | 2006-05-30 00:25 | FF>>竜騎士

独りの夜は。

街の灯りで夜でもモノの位置がわかる部屋のカーテンを閉め、
部屋の電気とプレステの電源のスイッチを点ける。

大抵、時刻は22時プラスマイナス15分ってトコ。

帰り道の途中にあるコンビニで買ってきた発泡酒。
右手に持ってプルトップを人差し指で引き上げて、缶から喉に
流れ落ちる黄金色をした液体特有の喉越しを楽しみながら
モニターの前に座る。

【ジュノ】の各層にある競売所の前に陣取って相場を確認する。
原材料の売り値と、商品の売り値。
【準備完了!】。

宮廷音楽めいた楽曲に、奇抜なデザインもありつつも壁も床も
大理石で覆われた、優雅な場所。
【ジュノ】の最上層【ル・ルデの庭】。

優雅と表現する相応しい、この場所では野暮な宣伝や呼込み、
人員募集の類もこの雰囲気だと声高に連呼しにくいかも知れない。

下の層と比べてシャウトの声も少なく、しっとりとした雰囲気の中、
懐から取り出したクリスタル。その場で座り込み合成を開始する。
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平日はお誘いの声が掛からない。そんな独りの夜はコレが日課。

競売所から原材料のグラスファイバーを落札して人工レンズに
加工して売却する、この3週間。
【錬金術】30>>34。
土日のレレルマゲで溜め込んだ込んだクリスタルは、まだまだ
倉庫に溢れてる。

錬金術スキルが34になった直後、時刻は丁度23時になった。
レレルマゲ希望で待機する時間は23時と決めてるので、渋々と
シャワーを浴びて、しくろ様にテルを入れる。
フレの方が初めて皇国に旅立つのだという。オモシロそうだ。

出来上がった「人工レンズ」を一つあたり5,882Gで売り値で
6つばかり競売所に放りこんだら、競売所から背を向けて走る。

Lv上げの象徴でもある黒い球体に緑色で「!」の文字が浮かぶ、
頭上のサインを取り消して急いでモグハウスに戻るために。
直ちに本職の【獣使い】に戻って、しくろ様を強襲するのだ。

憂さ晴らし。
ウチの双眸に、そんな名の付いた仄暗い光が宿るのが判る。
醤油色のケモノあF2に着替えたら、唱え始める【テレポメア】。

合流した後にあんな愉快な事が待ち受けていようとは、よもや
思いもよらなかった。
しかし、その話は、また別の話。


<メモメモ>
炎クリスタルで、グラスファイバー*2を溶かして「人工レンズ」
作成。
原材料のグラスファイバーは、ゴブリンマスク・トンベリランタン・
バグベアマスクから雷クリで分解できるそうです。
競売所で買うなら、3万台なら即落札で良いかも。

出来上がったモノは、名取レシピ「プリズムパウダー」の
原材となる為ストックして貯めても良い。
爺鯖なら、人工レンズ1個あたり6kで売れるならば黒字に
もってイケたと思います。
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by zerohour_co | 2006-05-27 15:16 | FF>>合成生活

Mを取ったら他人だけど。

のどの奥がグッ、となる。
やヴぁい。

「最初違うなあと思うけど話進めると、これこれ!って感じ。」
ちんちあ様のメフィストめいた囁きに絡め取られた翌日。
ビックカメr有楽町店に走った日から、本日でちょうど二週間。
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Mother3、クリアーしました。

何の攻略情報も見ずノンビリふらふら「せかい」を旅した42時間。

自由気ままに思うがまま、欲望の趣くまま、すなわちコレが正解!
という選択肢をワザと外した選択肢をまずは選んでみた(ホント、
天邪鬼で申し訳ない)42時間。

過去のマザー作品を楽しめた人。
そうそう!YES!!1!という演出もあって楽しめる。(どせいさん!)
某美人女優がCMで泣いてたけどアレは何?って方。
初めてのマザーでも面白いことウケアイ。

のどの奥がグッっとなるのを堪える動作が、ウチの危険信号。
「シンドラーのリスト」のLD(まさに前世紀の遺物!)を学生時代、
大学の図書館で鼻と目から液体垂れ流しながら観た、あの時。

物語の終盤は、あの時をつい思い出す涙腺のやヴぁさ。

Mを取ったらohter、かあちゃんの他人になりてえ。
そう歌った、はnわの方にもナントナクお試し頂きたい。

いつも通り、攻略情報は何一つとしてココには書かない。
そんなコトを書きたいワケでもないし、そんなモノも要らない。
ただ、一言。一言だけ言いたいことがある。

ゲエムをクリアした人と二人、三人と静かに杯を傾けながら、
グッとなるトコ、じんわりと話してみたい。
Mother3って、そんなゲエム。
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by zerohour_co | 2006-05-24 00:22 | 浮き世のコト

トスバッティングの【喜び】。

トスバッティングでボールを放りあげる補欠の野球部員。
そんな気分で押す、マクロのボタン。

【ジュノ下層】にいる預かり屋オヂサンから、代金払ってAFを
返却してもらってるとレレルマゲのお声が掛かった。
全裸に槍を肩掛け、という裸族もかくやのお恥ずかしい姿から
プラスチックの質感と光沢をしたAFを走りながら身に付けつつ
パーティに合流する。

忍コ赤黒と【竜騎士】のウチ、それにリーダーの【青魔導士】。

先日鮮烈な印象を残した【コルセア】様と同様、巷で注目の
新職種の【青魔導士】様の二枚看板。
スゲーと集合しただけでチョット興奮気味のメンバーと共に、
チョコボを駆って大地を駆ける。

向かった先は、大陸の北東に位置する巨大な白亜の廃墟。
【ロ・メーヴ】。
通称月門を通り抜けて幾つかある部屋の一つを確保したら、
「ポン」と呼ばれている魔法生物に襲い掛かる。

【青魔導士】は、モンスターが繰り出してくる必殺技の数々を
ラーニングと呼ばれる技能で習得して己の技として使う職種。
コォォウゥゥ、カコーン。
という効果音と独特のアクションの青魔法が発動する度、
敵のオツムから双葉の芽が生えたり「いやしの風」で全員の
生命力がグーンと回復したりする。

自分が苦戦してきた敵の技の数々をノシつけて叩き返せる、
それだけでウチにとっては痛快。楽しそうだ、と思ってしまう。

ウチはキーボードを押してマクロのスロットルを開き、
3回ホイッスル音が鳴るように仕込んだ、竜騎士専用のWS
【スキュアー】を放つ。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
続いて、青様が連携が繋がりそうな【青魔法】選んで撃ってみる。
コォォウゥゥ、カコーン。

連携が成立した事を示すエフェクトは何も現れない。

このパーティ唯一の不安は、青様とウチやってる竜騎士との
連携の繋がりがまるで判らないこと。
落胆する一同。
ゼロ「これからも【スキュア】上げ続けるから色々試してみて」
青様「おう」

それからはトスバッティングで不動のレギュラーにボールを
放りあげる補欠の野球部員、そんな気分でマクロボタンを押す。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。

ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。

繰り広げられる戦闘の合間にヌマさんにテルで訊いてみたり、
別鯖で活動中のエイチさんに唐突にメッセージ送りつけて
質問してる間も試行錯誤は続く。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。

これだけ何にも成果が出ないと悪い事してないのに、ちょっと
申し訳ない様な、いたたまれない気分になってしまう。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。
「すいません。ボク、みたいので。。。」
何故か頭を過ぎる「踊る大捜査線」第一話に出てくる犯人の台詞。

ポーン!という音がして、メッセージが届けられた直後だった。
ピッ!ピッ!ピィィイィィィ!
ガキン、がつん、どーん。
コォォウゥゥ、カコーン。

グ、ギュルゥゥゥ~

少し緑がかった見慣れた光の束がギュルギュルと獲物の周りを
包み込み始める。
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【湾曲】の連携成立。
思わず、全員で「キタ-(゚∀゚)-!」と快哉を挙げ、後衛様は
喜び勇んで【氷】の属性魔法を叩き込む。

マジックバースト。
ポンの生命力がギューンと減って、あっという間に力尽きる。
重苦しくなっていた空気がふっと軽くなったのが解る。

竜の【スキュアー】(貫通)>>青の【S.ドライバー】(切断)で、
【湾曲】効果の連携発動。

ポーン!とメッセージを届けてくれたエイチさんの記述によると、
青魔法の【スパイラルクリーブ】と【クローンサイクロン】も
【切断】の属性だそうな。よい子のみんなは覚えておこう。

攻略本に従って効率良く大量の経験値を稼ぐのも悪くないけど、
試行錯誤の末に分かち合った喜びは格別のモノがある。

このゲエムでは当たり前の事なんだけど、最近少し忘れてた
【喜び】に充ちた今日のレレルマゲ。
【竜騎士】71>>71。
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by zerohour_co | 2006-05-21 18:24 | FF>>竜騎士

イインダヨ。

プシュ!ぺチかこっ
片手でもって、缶ビールのプルトップを開ける。

「必ず初日に映画館に行きますyp」
そう公言してた、ウチが担当してるクライアント企業の話題作
公開初日に寝過ごした。

ちぇ。
っとフテ腐れてヴァナ・ディールにログインしたまま二度寝。
そしたら、外国人様からのお誘いを見逃した。

あちゃー。
と反省して13時戻りとログインメモに予定を残して外出。
お昼食べに行ってる間に二度目のお誘いが入っていた。

ありゃりゃ。
と落胆しながらも、楽しみしてる「功名が辻」の再放送を見る。
またもや、この間に三度目のお誘いが通り過ぎていった。

イカンイカン。
と思いつつ、先週末から書き残してた記事の手直しに躍起に
なってる間に四度目のお誘いを華麗にスルー。

ぬあー。
サイアクと自己嫌悪の淵に足を取られつつ、ワイシャツなどの
洗濯モノを干してる間にきてた五度目のお誘い。
返事が遅れてアウト。

。。。ダメダコリャ。
5回もあったパーティへのお誘いの機会をコトゴトク無駄にして、
そう思っていたところに、FF11にログインしてきたフレの里さま

同じ都内でも山の方に住んでるらしい彼の方は、夕立で物凄い
雨らしい。
言われてみるとアヤセの空も急速に黒い雲で辺りが暗くなってる。
干したばかりの洗濯モノを慌てて室内に入れる時、思いついた。

ゼロ「雨降る前に銭湯行って、湯上りのビーrを雷見ながら呑むわ」
里さま「おー風流だねw」
と盛り上がってる矢先に、ぽつぽつ、と窓を叩き始めた雨粒。

里さまに別れを告げて、急いで外に飛び出す。
エレベータを降りる頃、既に土砂降りの雨。
ジーンズが雨粒でスッカリ色が変った、歩いて3分ばかりの距離。

ザーッと夕立特有の激しい雨音を聞きつつ、湯船に浸かってると、
今日ヤチャッタ感のある出来事が汗と共に流れ出してくのが解る。

プシュ!ぺチかこっ
風呂から上がって小降りになった外を眺めながら、図ったように
銭湯の真ん前にある酒屋さんで予め買ってきた、ビールの
プルトップを片手で開ける。

缶の中ほどに黒で印字してある数値を、小さい頃大好きだった
コント集団を真似て外国人様が叫んでるテレビCMと同じ様に、
右手を高々と上げつつも、少し小声で呟いてみる。
糖質70%オーフッ!

30分ほど湯船に浸かっていた分だけ温くなった缶ビール。
温い分、少し苦味が増した気がするけど呑んでると、なんだか
キモチも70%軽くなった気がする。

イインダヨ、グリーンダヨー。
そうだよな、イインダヨな。
そう、じっくりビールを味わってる内に雨が上がった。
外は夕暮れ前の趣のある空に、夕立直後の土臭い良い匂い。
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うん。また明日ガンバロウ。
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by zerohour_co | 2006-05-20 17:53 | 浮き世のコト

その一言。

蒼きケダモノの背を追って、姿を消したままトカゲ人間の脇を
すり抜ける。

ヴァナ・ディールに集う冒険者の新大陸、皇国領にも獣人がいる。

ウチの生まれ故郷【バストゥーク】や拠点にしてる【ジュノ】がある
(皇国領の住人は「中の国」と呼んでいる)大陸にいる獣人とは、
また別系統の進化を遂げた獣人の一つ、マムージャ。

その姿は、ウチが好きだったゲエムメーカーのナムコが発表した
往年の名作「ドルアーガの塔」に登場する左利きのトカゲ人間、
リザードマンを彷彿とさせる。

あらァ~。リザちゃん、ご無沙汰ァアァ。

などと新宿二丁目方面の方々のような言葉を口にする余裕はない。
薬品を使って姿を消しているとはいえウチのすぐ目の前で、じっと
ウチらをみてるかの様に立ち尽くすマムージャのがいるからだ。

そのトカゲ人間の隣にはトカゲ人間、その背後にトカゲ人間、
脇の通路から歩いてくるトカゲ人間、ちょっと角のタバコ屋まで
向かうかようなの気軽さで顔を見せるトカゲ人間。

その光景はなんだか、この東京砂漠に在ってある種の別世界を
形成してるオバアチャンの原宿、巣鴨を思わせる。地蔵通り商店街。
【マムーク】。

そこを薬品と魔法で姿を消して駆け抜ける、ナ暗黒召の外国人様と
【竜騎士】のウチ。
パーティ内にいる【赤魔導士】様は皇国にある「アルザビ」と呼ばれる
人民街区から動かない。
『魔笛』と呼ばれる秘宝を巡り、皇国に蛮族が侵攻してくる市街戦
【ビシージ】というイベントをやりたいんだそう。

なら仕方ないねぇ。
と外国人諸氏が話し合って、この獣人マムージャの巣鴨を先行する。
ここに辿りつくまでに2時間。

念のため2ダースずつ買ってきた足音と姿を隠す薬品も底を尽いた。
道中で絡まれたりパーティ全体で道を間違えたりで、既に狩り場に
着く前に死者も出ている。
「今度はラミアが攻めてきた。セクシー!lol」と奇声を上げる赤様は
一向に街から出てこない。

【マムーク】はおろか、皇国さえ殆ど足を踏み入れた事のないウチは、
二度のぷりけtを晒しながらも、いつ目的地の狩り場へ到着するか
判らない道中をジリジリしながら、後を付いて行く。

召様が招聘した蒼きケダモノさんカーバンクルの背を追って、薬品で
姿を消したままトカゲ人間の脇をすり抜ける紫の人。
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と刹那、背後でガツッ!と鈍い音がする。
即座に反応する蒼きケダモノ様、姿を消す魔法が切れ絡まれた主人
【召喚士】様を救いにトカゲ人間に突進して行く。

コリャ一大事と助けに入るウチらと、すわ鎌倉と次々と加勢に訪れる
別のトカゲ人間ご一行様。

「mother??????」。
思わず呪詛の言葉を吐き出す召様に向かって「何があったの?」と
無邪気に笑う赤様。
この時ほど「以心伝心」という感覚を正確に理解した事はない。

赤様以外、地面に雁首そろえて突っ伏してるウチら4人の共通した
心情を代表して、リーダーの【暗黒騎士】様は言った。
「赤さん、いつパーティに合流してくれるの?」
赤様「え?そっちへは行かないよ。ここで【ビシージ】やってたいlol」

その一言でアタマがウニになった。
マシンガンさながらに吐き出される赤様への怒号を眺めながら、
ウチはリーダーの暗様に静かに退去を申し出た。
ゼロ「ごめん。あの赤様は理解できないや。ご飯食べたいし抜ける」
「【ごめんなさい。】【また会いましょう!】:/」

別れ際の暗様が言葉が虚ろに響く。
どちらも悪くないけれど、気まずいお別れは次回お声を掛けにくい。
恐らく二度と会う機会はこの先訪れないだろう。
経験値を3k程フルロストして拠点に戻り、頭冷やしに外出してから
一時間後、戻ってモニターを点けると暗様からテルが届いていた。

「赤様をPTから外して【ビビキー湾】で楽しんでいます。次回こそ
一緒に【マムーク】で【エキサイト】しましょう。【/goodbye】」

その一言で救いようがなくなったパーティを抜けた後に、
別のその一言で少しだけ救われた日曜日の午後。
【竜騎士】71>>71。
ぬあー!次回こそ愉快な冒険してやる。
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by zerohour_co | 2006-05-14 19:50 | FF>>竜騎士

道程。

彼の周りで、シャラシャラと煌びやかに目まぐるしく回転する
数枚のカード。

リーダーの【暗黒騎士】様から、お声を掛けてもらって皇国の
【アトルガン白門】で集まったとき見た目で職種が判らなかった。

玉や宝石などを散りばめたような装飾が多くて赤を基調とした
見慣れない装備を身に纏った首長族の彼。
PTを組んだ後も【/anon】のコマンドで職種はずっと隠したまま。

暗忍黒白と【竜騎士】のウチ、そして首長族の冒険者。
ライヴァルの冒険者がいない狩り場を求めて、行き着いた先は
本日もテリガン岬とアルテパ砂漠を繋いでる海底洞窟。
【クフタルの洞門】。

さて始めますか、と獲物を釣るために走り出したウチの背後で
聞きなれない効果音がする。
!?
思わず足を止めて、振り返る。

腕や足を露出させた軽装ながらも高級そうな装備の彼の周りで、
独特の効果音と共にシャラシャラと煌びやかに目まぐるしく回る
数枚のカード。
彼の正面で止まったカードの数字が頭上に浮かび上がる。
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初めてみる目くるめくカード遊戯、特殊技能ファントムロール。
職業不明の冒険者、アノンな首長族の彼は【コルセア】だった。

後衛様のために、ヒーリングMP回復用のヒーラーズロールと、
パーティメンバーのMPを徐々に回復のエボカーズロール。

前衛のために、一度の攻撃で2回攻撃できるダブルアタックの
確率を上げるファイターズロールと、武器の命中率を高める
ハンターズロール。

そして、強化してくれた能力を更に引き出す賭けダブルアップ。

トラやらコカやら釣ってきた獲物を目の前にして、軽快な動きで
前衛と後衛の間を動き回り、己も短剣を手にし、銃を発砲して
獲物を攻撃する。
メンバーが絶賛する特殊技能の素晴らしさも然ることながら、
華麗と言っても差し支えない無駄がなく的確なコ様の動き。

ンゲーと舌を巻く。

コ様をはじめ新要素が実装されてから、一ヶ月も経ってない。
どんな攻略本にすら未だ書かれてないであろう、立ち回りや
戦術を自分の身を以って体験し、実験し、磨き上げていく。

僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る

ゲエムとはいえ、高村光太郎の詩をまるたま地で行くような、
その弛まぬ努力にアタマが下がる。

ウチが一年掛かってユルユルと登ってきた高みに、
首長族の彼は僅か一ヶ月ばかりの時間で駆け上がっていく。

早々にレベルが上がったコ様に遅れること数十分後、ウチにも
一週間ぶりの金文字が浮ぶ。
詩人様や赤様同様、きっと今後人気が出るであろうコ様を
イカス!と少し羨みながらもウチは、それでもやっぱり、と思う。

二段抜かしも、一段ずつでも、時には踊り場で立ち止まっても
道程は違えど行き着く先は同じなら、それはソレでイイかなあと。

竜騎士は誘われない代名詞になりつつあるけど、ところてんが
押出される様に、ウチはウチで楽しみながらユルユルゆくぞな。
【竜騎士】70>>71。
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by zerohour_co | 2006-05-13 22:10 | FF>>竜騎士

というよりも、なによりも。

プロペラの羽を回し始めて飛空艇が動きだす。
それを眺めながら、懐からクリスタルを取り出して、座る。

連休も終わり、平日お声が掛からない元のポジションに戻った
【竜騎士】のレレルマゲお誘い待ちを23時に放棄する。
槍に代わって、この手に持ち替えるはクリスタル。

実装された新要素に見向きもせずマゲてる、この竜騎士を
極めた後、ウチが手を出すであろう出させて下さい!な新職種
【からくり士】。
その力士(【からくり士】>>カラクリ士>>力士。どすこい)は、
一部の合成技能を応用すると人形オートマトンが強化される、
という。

それを聞いたからには、合成、やらねばなるまい。
というよりも、なによりも。
なにより、黄金週間の間、積もりつもったクリスタルの洪水で
共和国・王国・連邦に配置した3人の倉庫キャラは溺死寸前。

生まれ故郷の【バストゥーク港】に着いて、向かう先は飛空艇
発着場の左手にある共和国特産の民芸品店。
プロペラの羽を回し始めて動きだす飛空艇を眺めながら、
その店先を陣取って、クリスタルを取り出して合成を始める。
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色気も商売っ気も無縁そうな、無粋な【ガルカ】の売り子。
その店で、共和国が誇る特産品の一つとして置かれている、
おそらく実際に貰ったら嬉しくないだろう土産物「銅鉱」。

嗚呼!その感覚、そのセンス。
それでこそ愛すべき脳筋と量産型の共和国、我がバスよ。

皮肉な笑みを浮かべながら、ガルカの売り子から銅鉱を
4つばかり購入し、炎クリスタルで溶接する。

じっとしてるのが苦手な性分なウチは、その場で一歩も動かず
立ったり座ったりするだけの合成は想像するだに嫌なんだけど。
頻繁にクリスタルが割れる音と時々思い出したようにチマチマ
上がる合成スキル。パリンパリン、0.1、パリンパリンパリン。

いつもそうだが、実際に始めてみると思ったより苦ではない。

モニターの向こうに広がるヴァナ・ディールでは、桜も散って、
夕立でもきそうな雨雲が浮かぶバス港の風景。

なんとなく、思い立って部屋の窓を開けてみる。
遮光カーテン越しに吹き込む風は、ここ数日の雨空の影響で
ちょっと湿っぽいけれど、思ったよりも寒くない。
むしろ、そこはかとない蒸し暑いささえ感じる。
そうか。
毎日いると気が付かないけどヴァナ・ディールでもリアルでも、
季節は春から少しずつ夏へと向かって移ろいでいるのだね。

めでたさも中くらいなりおらが春 小林一茶
【彫金】0>>3。


<メモメモ>
炎クリスタルで、銅鉱*4を溶かして「カッパーインゴット」作成。
銅鉱は、彫金ギルドよりも飛空艇売り場の売店の方が良い。
価格固定だし、在庫切れを心配しなくて良いから。

出来上がったモノは、次のレシピの原材となる為ストックして
貯めても良し、高値安定してるので競売に出して黒字化するも
良し。
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by zerohour_co | 2006-05-09 00:43 | FF>>合成生活

楽しくなければゲエムじゃないじゃん。

巨大な黒虎に対峙して一歩も退かない首長族の翁。
初めてご一緒するメンバー同士で構成されたパーティの初戦。
やや天を仰ぎながら、首長族翁である【ナイト】様の右手が
サッと上に向かって掲げられる。
c0061753_2224027.jpg

ネタと脳筋の民【ガルカ】たちが自らの王国を捨てて大陸に
脱出する際に使用したとされる、テリガン岬とアルテパ砂漠を
繋ぐ海底洞窟。
【クフタルの洞門】。

その洞門の中に、ヴァナ・ディールの月齢だか一定時間ごと
だかで上下する仕掛け岩がある。
この仕掛け岩が下がってる時を見計らって洞門の最深部へ
突き進む、詩黒ナ暗白と【竜騎士】のウチ。

リーダーの詩人様が釣ってきた巨大な黒虎。
初めてご一緒するメンバー同士で構成されたパーティの初戦。
やや天を仰ぎながら、首長族翁である【ナイト】様の右手が
サッと頭上に掲げられる。

「ワシの金歯がうなって、光る!【フラッシュ】」

初戦特有のちょっとピリリとした雰囲気に明らかにそぐわない、
あまりに場違いなセリフに思わず噴き出しすウチ。
その後も続く、首長翁がトラ相手に老体鞭打つ所作とマクロに
仕込まれたセリフに大笑いする一同。

そんな愉快な雰囲気に包まれたパーティで槍を振り回しつつ、
互いに合図を送り連携を完成させる、ウチと【暗黒騎士】様。
トラの頭上で、何度目かの光の球体状のエフェクトが爆ぜる。

でゅるん。瞬間移動魔法デジョンの効果音。

画面から姿が掻き消えて、拠点にしてるらしい皇国領から声が
届く【黒魔導士】からの言葉。
「ごめん。笑いすぎて、MB時にマクロ押し間違えたyp!Orz」

まるでネタのような出来すぎたミスに、大爆笑する一同。

首長翁ナ様「ゼロさん、ワシに【肉料理】を分けてくれんかの」
ゼロ「何言ってるの、お爺ちゃん。さっきご飯食べたじゃない」
首長翁ナ様「そうだったかのぉ。」
詩様「そもそも老体に【肉料理】は身体に良くないですよ」
首長翁ナ様「そうだったかのぉ。」

戻ってきた黒様をお迎えして再開した後も、加速する悪ノリと
戦闘速度と経験値獲得量。
笑いと獲得経験値は比例するものだと再確認した、この日。
【竜騎士】69>>70。
ユルユルとマゲてきた竜騎士篇もいよいよ大台に突入です。
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by zerohour_co | 2006-05-06 23:17 | FF>>竜騎士

黄金週間。

ノシ
キーボードに打ち込んで席を立つ。
口の端が思わず緩む。

この連休は帰省もせず旅行もせず、ひたすらノンビリする!
と決めてた。
なので、朝起きて三軒隣の定食屋で朝ごはんを済ませたら、
プレステの電源入れつつ家事をするのがウチのGW中の日課。

洗い物を干しながら、いつも通り【ジュノ上層】の競売所前に
立っていると、お声が掛かったりする。
メンバーのレベル・構成まで詳細に伝えてくれるものから、
「一緒にしません?」や「pt?」の様な一言タイプのものまで。
メンバーも、日本人のみのPTから、外国人部隊から、はたまた
日米欧亜といった国際色あふるる構成まで。

旅立つ所も、その時々でライヴァルの少ないトコロに出没し、
ある時は【ビビキー湾】だったり、時には【ボヤーダ樹】だったり、
ふと気が付くと、あれだけ毛嫌いしてた【怨念洞】でトカゲ相手に
槍をグリングリン振り回してる紫色の人を発見したりする。
c0061753_18512688.jpg

ここ数日間で面白いなと思うことは、日を追うごとに顔見知りが
増えていく事。

朝の8時半からお昼まで一緒に遊んだ人が、午後イチに入った
パーティにヒョッコリといたり。
前日ご一緒した方が次の日にリーダーとなって声掛けてくれたり。

ノシ
パーティが解散する際、そうキーボードに打ち込んで席を立つ。
消す寸前のモニターに流れるログ。
『機会があったら、是非また宜しくお願いします』
初めてパーティを組んだ時の解散間際、そう言った方の物言いが
三度目で変わってた。
『また明日』
口の端が思わず緩む。

【竜騎士】66>>69。
連休中イッキに経験値を稼げた事も確かに嬉しいけど。
ログインする時間帯の違い等で普段の生活の中では出会う機会が
無いかもしれない人達と数日間一緒に遊べた、という事の方が
ウチは愉快だったりする。

そんな意味で今年の五日間は黄金と呼ぶに値する貴重な一週間。
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by zerohour_co | 2006-05-05 18:52 | FF>>竜騎士