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FF11±ゼロ。

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カテゴリ:FF>>からくり士( 2 )

なんだろうと。

「リバース」のボタンを繰り返し押し、営業車の中で繰り返し曲が流す。
耳に残る高揚感のある曲に加え、それまで気にも留めてなかった歌詞が
ポツポツと解ってくる。

王都の西側に広がる、遠目に見える木々がうっすらと靄が掛かった
深く静かな森。
【西ロンフォール】。

故郷の共和国でも、現所属の連邦でもなく。
王国の表庭とも言うべき場所で、新生活をスタートした理由。
正直に言って、もう既に記憶にない。

2年の月日は早いものだ。あの当時のシゴトは店勤務。
あの当時、明日やるべきシゴトは判っていた。
少なくとも往くべき道は解ってたツモリだった。

だけど。
行き着く先への不安と自由人としての気概。
二つの間を未だ行きつ戻りつしていた気がする。

今朝、担当店に取り置きしておいたオアシスのCDを購入して早速、
移動する営業車の中で聞き流す。
「オアシス」を知る事になった曲になる。
曲が終わりかけると、カーオディオの戻るボタンを押しまくる。
強制エンドレス状態。

その曲は耳に残る高揚感のあるサウンドが好き。
ラジヲなどで聞いてきた、お気に入りのその曲は、本日を以って、
もう一つ、好きな理由が生じた。

ン年も勉強してきたのに結局大して身についてない語学力の某にも
歌詞が少しずつだがポツポツと耳に入ってくる。

繰り返し聞いているうちに、ふと思い出した事がある。
2年前にシゴト休みの日中に居間に寝転んでるウチ。
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そして、そんなウチがテレビの前で操る、フクスケと名づけた人形と
身構える【からくり士】。

『自らカスタマイズした自動人形「オートマトン」を操り、時に客を笑わせ、
時に敵を葬る、さすらいの大道芸人。
軽やかな身ごなしを活かした格闘技も身につけている。』

公式には上記に表現される、この職種。

実際にはオートマトン、通称マトンに指示を与えて、敵を屠ってもらうべく
行動してもらうのがカラクリの本分。
ただ、何をしたら思い通りに動いてもらえるのかが判らない。
マニューバ?
ディプロイ?
うーん、ナニソレ?ケモノみたいに、指示通りに攻撃してくれないの?
戸惑いつつも、ウチは攻略本の類は読まないままプレイをしていた。

分からないなりにも、フクスケに指示を出しウサギやオーク相手に
ペチペチと手を動かして、一緒になって叩いてくれれば満足だった。
今は全然判らなくたって構わない。
ウチはウチで自由に楽しんでやると思ってた。

営業車で簡単に昼メシを済ませる傍らで、改めて歌詞カードに目を通す。
『なんだろうと自分が選んだものに 俺は思いのままになれるんだ』
『どこへだろうと好きなところに 君は自由に行っていいんだ』

シゴトの展望への不安を、からくり士として自由気ままにフクスケと
うろうろと歩き回る事でなんとなくバランスを取ってた気がする。

今は当時が懐かしくなるくらい忙しいし、シゴトに追われてる気もする。
I'm free to be whatever I
Whatever I choose
その気になればWHATEVERの鼻唄でも歌いながらシゴトもしてやるさ、
そんな気分を思い出した金曜日の午後。

【からくり士】1>>7
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by zerohour_co | 2010-06-11 21:18 | FF>>からくり士

フクスケ。

トテトテと覚束ない足取りで歩を進め、目の前にあった壁を叩く。
それに飽きたのか、しばらくすると黒衣の足元へ戻る姿。
その姿は、まるでアレ。

祖父の通夜と告別式の為に久喜の実家に着いたのは正午。
予想通り穏やかだった祖父の顔を見て、笑って送ろうと決めた。

親父と3人いるオジサン話では、連日、というか逝く前日まで
声が嗄れる程、口喧嘩をしたそうだ。

「ごじる(水に浸して柔らかくした大豆をすりつぶしたものを入れた
味噌汁)のすり方が甘い。ごますりで!手作業で!細かく!」
「背中を流すなら、もっとシッカリとこすれ」
「朝の味噌汁の味噌は、すりきりで赤味噌で、丁度大匙2杯」

明日をも知れぬ、という人が、そんな小さい事を注文をつけはしない。

入院を拒否し、通院を否定し続け、流石に老いてきた祖父を心配して
様子を見に来る親族に言いたい放題。

「お前らには世話にならずに逝ってやる!」
ウチが幼少の時分に豪語した通り、ある意味イカシタ最後だと思う。

「もし、それが本当なら笑ってやる」
当時も生意気そのものの幼稚園年長、つき2組のウチは言い放った。
確か、その夜は尻が痛くてマトモに座れなかった事まで思い出す。

ウチも言ったからには、笑って送ってやる事に決めた。

通夜は親父から頼まれて会計係をしてたから、式には参加しなかった。
受付の奥の部屋で頂いた香典と記帳と付け合せしながら、読経と。
「ア゛ー!」
時折、響く幼児の叫び声を聞きつつの作業。

親不孝。
そう自他ともに認める通り、実家にはもう何年も帰省しない。
加えて、ウチらの家風というか気風というか、元旦にとか、お盆にとか、
一同揃う習慣が無かった。
各親族が或いは各々個人が祖父母に挨拶しに行って、時間が合えば
親類と近況を飲み食いしながら話す。
そんな、ゆる~い付き合いで済ましていた事もあろう。

もう何十年単位で従姉弟妹に会ってない。
だから、役目を済ませ斎場の別室に行き、飲み食いしてる方々を相手に
始まるのは強制「火曜日恒例、1枚の写真~」ゲエム。

伝説のクイズ番組「ぴったしカンカn」で芸能人の幼少時代の写真から、
その週のゲストを当てる問題をリアルでやる破目に。

ゼロ「【えーっと】間違ってたら、アレなんだけど、ミホちゃんだよね?」
「そうだけど。。。【えーっと】【誰ですか?】」

そんなゲエムが延々と続く。
自慢をしよう。
ウチは結構、人様の顔は忘れない方だ。だから大抵、見分けはつく。
逆に、ウチの事は名乗らない限り「あ~!」っと言ってもらえない。
何人かに話し掛けてみると、ジョジョにその理由が解ってくる。

「おかっぱの」
「わんぱくな」
「きかんぼの」
「おちつきのない」
「チョロチョロしてる」

ウチ自身が忘れていた自身の幼少が脳裏に蘇ってくる。

「黒いスーパーサイy人」と称されるツンツン頭で、分別があり、慎み深く、
理解に溢れ、落ち着き払ったオッサンがウチだとは想像の埒外らしい。

もう20年も会ってなかった、従姉のミホ姉とウチの横をトテトテと覚束ない
足取りで通り過ぎて、目に入ったガラス張りの壁を叩く姿が目にはいる。
しばらくするとミホ姉の喪服の足元にトテトテとしがみ付きに戻ってくる。

「ごめんねー。ウルサイでしょう?スグ止めさせるから」
その子はミホちゃんの子、つまり、いとこ違いだという。
日が経つのは早いモノだ。
気付かない間にウチは8人のイトコオジさんになってた。

カラダよりオツムが1.5倍くらい大きな、そのコをみてウチの親父が言った。

「その大きな頭!トシユk(ミホ姉の父で親父の弟)!お前にそっくりだなあ。
福助みたいに頭が詰まっておっきくて!フク坊だな!」

親父の口から飛び出た、フクスケという名を聞いてヤッパリと思った。
その姿がアレに似てるな、とは思ってた。

遡ること、2年も近く前になる。その日、ウチは故郷の共和国にいた。
皇国から来た首の長い芸人さんに会うため。
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ゼロ「思い通りに動かせないんでしょ?」

ペット職種大好きと公言するウチが、フェローと呼ばれるシステムを
やろう!というイマイツツ程、起きない理由はソコだった。
完全に思い通りとは言わないけど。
ペットである以上、ある程度の命令を聞いてくれないと困るyp?
というのがウチのスタンスだった。

「からこり、面白いよ?」
勝手に【先生】と一方的に決めた、ゆこ様の【からくり士】評。

完全に言うことを聞く訳じゃない。
すごい賢いわけでもない。
でも。
育ててみると結構楽しい。

いとこ違いの幼子に、親父が名づけた渾名は。
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二年近く前にウチが新しい分身に与えた、名前と同じ。

頭でっかちなコがテコテコ歩いて行って、テコテコと戻ってくる。
言うことを聞かないし、才気走ったところも正直感じられない。
でも。
ミホ姉が分身であるフクスケを見る目は優しい。

その理由が、今はチョット解る。

祖父の通夜に笑って過ごせそうな事を一つ見つけて、少しだけ
愉快になれた。それで今日は十分だと思った。

さて、と。
色んな意味で長々と、おまたせしました。
本題。
【からくり士】篇、不定期でお届けしていこうと思います。
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by zerohour_co | 2010-05-28 22:48 | FF>>からくり士