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FF11±ゼロ。

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おちこんだりもしたけれど。

「あ゛ー。」
言葉とも悲鳴ともつかない声を上げる。

話は異動してから7日目のこと、入寮してから6日目に遡る。

デトックス。
便利な言葉が出来たものだ。
前夜に蓄積した毒素を排出しに、ぶっちゃけて言うなら晩酌の
つもりで深酒したアルコールを抜き抜くため、出勤前アサイチに
浴室に入ってシャワーの蛇口を回したウチ。

刹那、言葉とも悲鳴とつかない声を上げた。

心地よいはずのお湯が冷たいのである。クールなのである。
むしろコールドなのである。

少し経てば、温かくなるかな等と全裸でシャワーから流れ出す、
お湯になる筈の水(ややこしや)を眺めたりしたけれどヤッパリ、
皮膚から脳裏にくる情報は冷た~いのである、まったくもって
ソーコールドなのである。

仕方なく水を止めて、ウコnの力を一気飲みして、車で20分の
職場に出勤し、公称働きマnに変身するウチ。
9時間後。
労働者として匂り立つ身体を抱え直行した先は、会社借り上げの
マンション近くの、駅前にある観光案内所。
ゼロ「近場の銭湯っていったら、ドコですか?」

足元からジョジョに上へ。
背広姿のウチに視線を移動させた後、今日の当番なんだろう、
オサーンは言うてのけた。
「銭湯なんか、もう何年も市内にないyp」

労働後は自宅で洗面台で頭を洗てタオルで身体を拭いて。

網膜のどこかに映し出されるキッツイ映像。
それを見越してかは判らない。
ただ、その瞬間を狙ったように、観光案内所のオサーンは声の
トーンを変えた。

「近くに温泉があるからね」

一つは、海無し県に生まれた間違いなくウチが発狂するであろう、
日本海が一望できる瀬波温泉。
もう一つはあろう事かウチの店舗の近隣にある、道の駅にある
温泉施設だという。
ゼロ「ほう?」
内心を悟られまいと、声を抑制するのに失敗し嬉しさが滲む、
自身の声。

あの笑みは今でも忘れない。
それを判ってかオサーンは残忍な【/grin】をして、こう言った。
「ここから一番近い瀬波で10分で着くけど、9時で終わるよ?」

ウチは案内所にあった古めかしい時計に目を走らせた。
「あ゛ー。」
時計は21時を指そうとしてる。後は推して然るべし。

自宅のお湯がでない!ソレ自体は、おちこんだりもしたけれど。
「あ゛ー。」
言葉とも悲鳴ともつかない声を上げながら、頭に畳んだタオルを
載せてウチは銭湯代わりに今日も心地良い温泉に身を沈めてる。

つか、もう3週間も。
未だガス給湯器が直ってない現実を、楽しんでるウチが問題。
by zerohour_co | 2008-05-20 17:54 | 浮き世のコト
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