ぎゃぼ!
小さく叫んで、思わずベッドから文字通り飛び起きた。
朝、というより昼に近い月曜午前11時。
この日、20時から翌朝6時まで人生初の夜勤という事で、
「仮眠」と自己正当化し。
「
働k男」を口ずさみつつベッドに寝そべり「
働きマn」を
ダラダラ読んでいた坊主頭。通称、ねだめカンタービレ。
と。
ファファファファーファ!ファ!ファファ~!
聞きなれたファンファーレの音がなる。
ケータイのメール着信音にしてるFF7の戦闘終了後の音。
この音を聞くたびに、ちょっと嬉しい気分になるウチは、
立派なFF中毒かもしれません。
それはさておき、ペカっとケータイを開いて内容を確認する。
トレーナーからの一通のメール。
ウチのカイシャは募集職種に就くまで結構な時間を投下し、
研修中の間は中世の徒弟制度ばりトレーナーが付く。
前職は、営業配属初日から名刺渡されて「外回ってきて」と
言われたのを比べると異次元の待遇に時々違和感を覚えるが、
有り難い仕組みだと思う。
そのトレーナーからの文面は、試用期間終了に伴う正社員の
正式採用、研修第二段となる配属先についての連絡。
ほほう、等とひとりごちて。
読み進めてくうちにウチを名指しし、とある一文が載ってた。
「ご本人たっての強い希望を通して引越しありになりますので、
自宅の整理を進めておいて下さい」
ぎゃぼ!
手に持ったマムガを放り投げて、ベッドから飛び起きるウチ。
【えっ!?】
他の同期は、2週間も前から内示があって準備してたよ?
「地方でも別にイイですよ~」とは軽く言ってはおいたけれど、
『本人たっての強い希望』ってナニさ?
連絡無かったから「もう都内勤務だ~」とタカを括ってたら、
まさか9日の辞令が出る4日前になって、この仕打ち。
すぐさま同期からメールが入る。
ヴァナ・ディール同様、現実世界でもネットワークは重要です。
「ゼロさんは、かっ飛ばします!って言ってました」との事。
既に同期の間では『島流し』と早くもウワサになってるそう。
実際の辞令を貰うまで。
ドコに逝くか引越しの費用・転居先の確保がどうなるかすら、
判りませんが。
企業戦死生活10年目の春、大きな節目到来の予感。
一生ドサ周りで中央に戻ってこれない恐怖にやや慄きつつも、
都落ちバチコイ!と状況を楽しんでる自分がいます。
前職の取引先だった『R』の人に「ストレス耐性有り過ぎ」と
言われた事のあるウチ。
順風満帆でなく向かい風に逆らうような事態に燃えてくるのは、
トコトン天邪鬼だからかも知れません。
逆に微妙な距離の近隣県だったらヤだなw
ともあれ。
辞令が出たら関係者各位には連絡をする所存ではありますが。
冒険者生活に支障が出てしまった際には、ご理解の程ヒトツ、
とお願いする次第。
そして。
別離と歓迎のイッパイのお誘い、お待ちしております。
願わくば高速回線があるトコロだけは希望なんだけどね~。