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FF11±ゼロ。

zerohour.exblog.jp

1、2、3。

次の獲物と見定めたモンスターに淡い緑色の種が飛んでゆく。
それが敵の頭上で淡い双葉となって生えるのを見届ける前に、
振り返って走りだす。

冒険者の故郷、中の国最大の砂漠にある脳筋種族の旧領にて、
獣人「蟻」の現巣窟。
【流砂洞】。
蟻特有の巣穴のような侵食を免れて、脳筋と嘲られてるのとは
別の、【ガルカ】の高度な技術に支えられた人工的で精密な造り
建造物を思わせる部分の入り口付近に布陣する冒険者御一行。

平日の朝早くから、もの凄いキバってます。
忍戦モ竜白と【青魔導士】のウチ。

この流砂洞では同じモンスター名でも強さの違う敵も多いのだが、
今日もお相手もそう。カブト虫や蟻を狙ってくと聞かされる。
忍者様「zero, 【魚】【はい、お願いします。】」
戦士様「【やったー!!】【はい、お願いします。】」
ゼロ「??? why?」

レレルマゲの様なパーティにて、メンバーのいるキャンプまで
モンスターを連れてくる役割を請け負った人のことをスラングで
【釣り】や【魚】というのは過去に述べた通り。

リンクしたり絡んでくるモンスターがいる中で、それらの障害を
避けつつ目的のモンスターだけをキャンプまで導けるかの手腕。
さらには、キャンプに付く前にメンバーに被害が出ないようにする、
等の配慮をすることで効率はおろか士気にも影響が出てくる。

『そういった意味でPT全体の戦意を左右するポジションと言って
過言ではない。』
とまで言われる重要な役割。
ソレが釣り役。

前衛とされる職種が4人、回復が出来るMP持ちがウチ入れて、
たった2人。
この構成なら、ウチの感覚なら戦様か忍様あたりが釣り役だと、
思うのだが。突然の御指名がウチにはいりました。

ゼロ「なんでやねん。ホワーイ?」
小人族【タルタル】なら感情表現【/huh】モーションを駆使して、
可愛く可笑しく異議を唱えて、お役御免になってるトコロ。

ナントナク目が離れてる感じのする量産型F4グラフィックたる
ウチには、そんな小技は通用しない。
嗚呼、ネタに乏しい量産型一派よ。。。

せめてもの抗弁に、理由だけでもと今一度確認する。
ゼロ「なんでウチが釣り役なん?」
「蟻は聴覚感知で戦士だと絡まれるし。私は釣り役苦手だし」
続けて戦士様が答えて曰く。

「日本人は【魚】が好きでしょlol」

モニターを呆然と見つめる某坊主頭。
確かに魚は好きだけど、【肉料理】も好きだもん。
つか釣り役は大の苦手だもん。。。

外国人様に、こんな日本人感があるとは思わなかった。

『諦めたらそこで試合終了だよ』
『無駄無駄無駄無駄ァ』

そんな内なる声がウチの中で相克する。
ゼロ「安西先生。。。レレルマゲがしたいです」
って事で、『前衛4人いるのに何故か青魔が釣り役』作戦という
前代未聞のレレルマゲ発動。

次の獲物と見定めたモンスターに淡い緑色の種が飛んでゆく。
それが敵の頭上で淡い双葉となって生えるのを見届ける前に、
振り返って走りだす。

振り返る余裕はナイ。
被ダメージを抑えるため防御力を上げる青魔法【コクーン】を
唱えてはいるけれど、カブト虫を釣るために蟻2匹がリンクして
入り口まで付いてくるのが判るから。

「イェー」「ワォ」と嬌声を挙げながら嬉々としてカブト虫を叩く
仲間の元に、蟻に殴られつつも一旦出た砂漠から元に戻って
戦闘に参加する某青魔。
1、2、3。_c0061753_17483461.jpg

結果、4戦目にして。
リーダー様「【眠くなりました。】【解散します。】」
その一言を残して蟻を釣って、パーティに戻っている最中に
解散されました。
【えーっと。。。】ウチの【魚】がお気に召さなかった模様で。

ゼロ「1、2、3、シンジラレナーイ!」
(パーティメンバーがいません。)

必死に出口に駆けて奇跡の生還を願いつつも、読み込みで
生じるタイムラグという現実の前には勝てずに、ぷりけt。

いつも心がけてきた事がございます。
暗い・救いがない・誹謗中傷といった出来事については、
慎重に記事から取り除いてるツモリで記事を書いてます。

拙い文章を読んでくれてる極少数の方のため、というよりも、
ウチ自身が後日読んだ時に後味が悪いから。
今回のは「救いがない」ので本来は記事にしないんだけど。
ずっと苦い記憶に残ってるので、あえて記事にしときます。

あえて全て書き出す事でスッキリ!するのも知ってるので。

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
以前、某有名コピーライターが考えた某有名映画のコピー
引き合いに出した事もあったけど。

落ち込んでる暇があったら、突っ走った方が幾分かウチらしい。

蘇生魔法【レイズ】もなく経験値フルロストして拠点に戻った
2分後。
別の外国人部隊に拾われたウチは、再び目にした蟻を相手に
復讐の鬼と化して荒稼ぎ。
【青魔導士】48>>50。
繰り返す。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

目標の還暦まで、天命を知る50代。いよいよ来ました。
by zerohour_co | 2006-11-17 17:48 | FF>>青魔道士
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