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FF11±ゼロ。

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実践オトナ養成講座。

「ほぉお〜」
カイシャ帰りの電車の中、ウチはいつも朝日新聞の夕刊を広げる。
新聞の中ほど、広告欄にある単語を見ると、あの場面が蘇る。

営業中に地下鉄銀座線に乗り込んだ時の事。
見るとはなしに車内でボォーっと佇んでると、後ろで声が聞こえる。
「ほぉお〜。オイ、ロシアの宰相って知ってるか?」
「いえ、知りません。何ですか、それ」

さり気なく振り返って見ると、ちょっと頭もくたびれてきたオヂサンと
颯爽とした感じの女性の二人組。
「ははは。学校で何勉強してきたんだ?ロシアの宰相ってのはな、
帝政ロシア時代の最後の宰相でな、コイツのお陰で帝政が潰れたんだ」

。。。ヲイヲイ。それを言うなら、ロシアの怪僧だろ。
ソイツのせいで、帝政ロシアが滅亡したワケでもないしさ。
そう思いながら、更に続く会話に耳を傾ける。

「その宰相がさ、絵まで描いてたとはな。案外、才能あったんだな。」
そう言うオヂサンがアゴで指す先、中吊り広告の一枚に、原色を配した
鮮やかな色彩の広告に目を転じる。

プーシキン美術館展

チガーーーー!!1!
思わず、指摘したくなる衝動をモゴモゴ抑えて、会話を見守る。
「部長、よく知ってますよねぇ〜」と笑顔で受ける女性。
しかし目が笑っていない。
この聡明そうな女性は、ラスプーチンとの違いにも恐らく気づいてる。
それを知った上で、あの応答、あの笑顔。
愛想、妥協、本音、侮蔑。
様々な感情を反映して極彩色に光る女性の、双眸。

コエー。

カードの切り方が人生だ。
そう嘯くオダギリジョ●にも教えてあげたい、実践オトナ養成講座。
帰宅途上に開く朝日の夕刊で、あの美術館展の文字を見る度。
過日のやり取りを思い出す。
あの目が営業の、世渡りの真髄を物語ってる気がするのだ。
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by zerohour_co | 2005-12-22 01:43 | 浮き世のコト
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