次の【錬金術】合成に必要な素材は、「イエローグローブ」らしい。
猛毒を持つ魚である、この素材は日本でいうと河豚あたりか。
【釣り】を極めた冒険者仲間に訊くとこの魚がよく釣れるのは
【マウラ】との事。早速、その港町に移動を開始。
港町らしい飾り気のない穏やかなBGMが流れるこの街で、
見知らぬ冒険者の隣で釣り糸を垂れ始める。
ゼロ「釣果、どうでっか?」
「あきまへんな。外道ばかりですわ」。
定期船待ちらしい、その冒険者と共に他愛もない話をする。
ぢっと独りでいるのが苦手なウチには、応答してくれる自体が嬉しい。
地球時間でいうと15分という短い時間が経つと、次の定期船が
もう一つの港町【セルビナ】から、この【マウラ】にやってくる。
「ほな、船乗りま。釣り頑張ってね」。
釣竿をしまいながら話掛けてきてくれる、その冒険者。
ゼロ「アリガト。そちらも楽しい冒険を。ノシ」
折りしも、時はヴァナ・ディールに訪れる満月の時。
手を振り合って、少しの時間を共有した冒険者と別れる。
これはコレで一期一会だよねぇ。
【竜騎士】時代とは別の、夕暮れの空が印象的な今日のヴァナ。